ドラえもんの映画は沢山あります。原作連載から50年以上経っている作品なので、映画の数も多くてなにから見ればいいの?と困ってしまいますよね。
この記事では、ドラえもん映画をすべて見ていて、大長編コミックも全巻持っているドラえもんオタクの「ガチ感想」を紹介します。
ぜひ、映画を見るかどうか決める参考にしてみてください。
映画ドラえもんのび太の海底鬼岩城を見たドラオタのガチ感想
のび太の海底鬼岩城は、海底でジャイアンとスネ夫が調子に乗って、水圧と酸欠にもがき苦しみながら死んでいく映画です。
最終的には死なないけれど、そこ以外は嘘偽りも誇張もないのが怖いところ。核がぶっぱなされたり、しずかちゃんが生け贄にされたり、バギーが核搭載のクソヤバ機械に飛び込んで爆死したりします。
なに言ってんだこいつって思いましたよね、確かめるためにとりあえず見てみましょう!
ドラえもんオタクのガチ感想をまとめると、
- ドラえもんが永遠にかわいい
- バギーは女(しずかちゃん)好き
- ドラえもんのいうことは聞いとく方がいい
- 巨大イカの恐怖がじわじわくる
- 海底人ぶっそうすぎる
- とんでもない敵だけど悪者ではない鬼岩城のポセイドン
- 自己犠牲の極み、さらばバギーとポセイドン
です。なにが言いたいのかというと、「バギーのこと忘れないでね!!」に尽きます。
ドラえもんが永遠にかわいい
ぼくのアイスクリームこんなとこ。がめっちゃかわいいので、とりあえず再生しましょう。のび太たちの夏休み、暑さに耐えかねたドラえもんがアイスを食べていました。避暑のために海か山に行こうとすることで、とんでもない冒険がはじまります。
宿題が終わるまでは遊びにいけないのび太が、寝ながら机に向かっていると、バケツいっぱいの水をのび太にぶっかけるドラえもんも最高です。
「のび太がんばれがんばれがんばれのび太」と宿題を応援する姿は必見といえるでしょう。かわいいね。
疲れて寝てしまったのび太の耳元で、デカいたらいをバチで叩いてたたき起こすところも最高です。のび太が遊びに行けるように、キャンプから帰ってから宿題やるのは……とママに交渉するドラえもんの優しさといじらしさがあまりにも愛おしくなります。
スネ夫とジャイアンがいないんだー!!のドラえもんもめちゃくちゃかわいいので見てください。ぼくが、お前をやっつけてや……といってボテッと倒れるドラえもんもみどころです。
バギーは女(しずかちゃん)好き
海底を探検するためにドラえもんが出したひみつ道具は「海底バギー」です。海底バギーは、海底でも走って移動できる屋根のない車ですが、定員2名のところを5人で乗る鬼畜っぷりでした。
三ツ矢雄二の声で定員2名だと訴えるも、しずかちゃんのお願いにメロメロになったバギーは走り出します。男には塩対応なバギーですが、しずかちゃんのいうことは何でも聞くので、なんてひみつ道具なんだろうと思うことでしょう。
マニュアル車と同じ構造で、時速800km以上出すことができます。本人はヘタレで性格も悪いですが、しずかちゃんだけには紳士なことが愛せるポイントです。
怒ってジャイアンとスネ夫を追いかけまわすところもクソなので、ドラえもんに「こんな危険な車壊した方が……」といわれて壊されかけます。
しかし、しずかちゃんの「機械にいい悪いを区別する力ないわ。命令されたから走ったのよ」とかばってもらえて破壊をまぬがれました。
ますますしずかちゃんのことが大好きになるバギーは、若干気色悪いですが、そんなところも機械らしくないので、身近に感じられるポイントです。
最後らへんは、6人で乗ってさらに過酷な目に遭います。何たる哀れな機械なんだ。しずかちゃんを泣かせたポセイドンに怒り、ポセイドンの口に向かってツッコんで爆発します。
爆発と共にバギーはぶっ壊れるので、せめてしずかちゃんだけは一生覚えていてほしいです。
ドラえもんのいうことは聞いとく方がいい
基本的に、スネ夫とジャイアンがバミューダトライアングルで宝探ししようとして勝手な行動をとることで、とんでもない目に遭います。マジで自業自得です。夜の間に勝手にバギーを運転して太平洋から大西洋まで移動しようとしたうえ、テキオー灯の効き目が切れてきて死にかけます。
じわじわと水圧と酸欠に苦しみ、最後には意識を失って海底に落ちてしまうふたりの姿はトラウマものです。助けに行くドラえもんたちの、テキオー灯が切れるカウントダウンもリアルで怖いと思います。
バギーが死にかけているスネ夫とジャイアンに「あれ?死ぬんですか?人間なんていばっててもこうなるとだらしないものですね」と煽るところもめちゃくちゃ怖いです。
子どもたちに「身勝手は身を滅ぼす」ということを教えるには、一番いいドラえもん映画だとおもいます。マジで効くと思うので、ワガママに手を焼いているときは、そっと海底鬼岩城を見せてあげましょう。
「2度と軽はずみなことはしないでほしい!」といわれたスネ夫とジャイアンはちゃんと反省するので、そこまでキッチリ見てくださいね。
巨大イカの恐怖がじわじわくる
私は、小さいときに海底鬼岩城を見たとき「巨大イカこわすぎ……」という感想しかありませんでした。
ジャイアンとスネ夫が死にかけるところや核爆弾搭載のくそ武器の印象が強くなりがちですが、実は巨大イカが1番怖い説を推しています。30mほどあり、ちょっとやそっとどころじゃない力で襲ってくるのが怖くて仕方なかったです。イカが石使って窓たたき割ってくるところとか、普通に怖いと思うんです。
夜になると、あのイカが襲いに来るんじゃないかと思って怯えていたことを思い出します。
スモールライあーっ!!!とイカに叩き飛ばされるドラえもんもかわいそうだし、イカに全員捕まったときの絶望感はすさまじかったです。
海底人ぶっそうすぎる
凶暴性と嘘つき性が出たから地下牢に入れられるジャイアンとスネ夫かわいそうすぎる。海底人であるムー連邦のエルは、しずかちゃんにねだられてジャイアンとスネ夫を出してあげようとします。ちょろすぎる。
2度とドラえもんたちを、地上に戻さないところも過激すぎて引きますね。無理やり連れ去って来たのに、国境を越えたら死刑にされるの理不尽すぎて草も生えない。
ああついに、このカメレオン帽子が役に立つときがきました……といって海底に潜って国境超えるドラえもんに出し抜かれるのでそこそこザルな警備でした。
バトルフィッシュ(無人戦闘機)を倒してエルを助けたのに、のび太たちを捕まえて地下牢に入れるのも酷すぎます。エルだけまともな感情を持ち合わせていて、「海底人としてぼくは恥ずかしい!」とのび太たちをかばってくれました。
これだけムー連邦が地上人に厳しいのは、海への環境破壊をしまくった地上人のせいでした。子どもたちのせいではないにしろ、地上人を恨む気持ちはちょっとわかります。みんながもっと海を大切にしなければいけません。
海底鬼岩城は、環境問題へのアンチテーゼになる作品ともいえるでしょう。
とんでもない敵だけど悪者ではない鬼岩城のポセイドン
大西洋の海底を統治する、アトランティス連邦。核実験に失敗して、国中に放射能が広がって滅んでいます。設定が怖すぎるんですよね。ポセイドンという自動報復機能を持った機械だけが残ってしまい、鬼角弾という核ミサイルを攻撃してきた相手に撃ち返してしまいます。基本的に攻撃しなければ問題ないですが、海底火山の噴火も攻撃だと判断してしまうので、ポセイドンを止めない限りいつ世界中に鬼角弾が撃ち込まれるかわからない状況でした。
実際、海底火山の活動が始まってしまい、このままだと世界中に核の雨が降ることになります。しずかちゃんがいっていた通り「機械は命令されたことをするだけ」なので、ポセイドンは悪者ではありません。
ポセイドンを作った、かつてのアトランティス連邦の海底人が悪いのです。
自己犠牲の極み、さらばバギーとポセイドン
鉄騎兵という、アトランティスを守る兵士たちによって、のび太たちは追い詰められていきます。しずかちゃんが自己犠牲で捕まって、ポセイドンの基地「鬼岩城」を見つけるという作戦を立てました。捕まったしずかちゃんはのおかげで鬼岩城に侵入できますが、鉄騎兵が強くて数が多くて敵いません。しずかちゃんは殺されそうになるし、ひみつ道具は使い切って役に立たないし、絶体絶命です。
しずかちゃんを泣かせたポセイドンに怒ったバギーは、しずかちゃんを助けるため、怒りと共にポセイドンの口へ突っ込みます。ポセイドンは破壊され、海底噴火が起き、アトランティスは完全な滅びを迎えるのでした。
バギーの献身的な自己犠牲により、世界は救われます。アトランティス連邦の海底人によって命令されていただけのポセイドンも、のび太たちの大冒険を助けてくれたバギーも完全に破壊される結果です。
バギーの部品を宝物だと握りしめるしずかちゃんを見て、のび太もぼくも一生忘れないと誓いました。
まとめ
要約すると、確かめるためにとりあえず見て。です。
海底鬼岩城は、結構しっかり教育映画になっています。海の仕組みを知れたり、環境問題へのアプローチになっていたりする映画です。
身勝手は身を滅ぼすことを実感できるし、自己犠牲ができる信頼や、守りたい誰かがいる尊さを学べると思います。
のび太の海底鬼岩城は、
- ドラえもんがめちゃくちゃかわいい
- ジャイアンとスネ夫がもがき苦しみながら死にかける姿から「身勝手は身を滅ぼす」ことが学べる
- バギーの献身と自己犠牲に感じるものがある
という映画です。ワガママが目に余る子どもに見せるのにピッタリな教育的な映画だと思います。
マジで永遠にかわいいドラえもんが見れる映画なので、かわいいドラえもんが見たい人は絶対見てください。
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